2024 05,02 10:41 |
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2010 10,17 18:50 |
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http://allabout.co.jp/finance/gc/11292/2/
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われわれは何を信じれば・・・ |
忘れられた搭乗者傷害保険
現在の自動車保険は車の保障、人(ケガ)の保障、賠償責任(対人対物)
の3つの保障が柱、すなわちベースになっています。
今回1,000万円を越える保険金が支払い漏れになったのはケガの保障です。
自動車保険において、ケガの保険は人身傷害保険と搭乗者傷害保険になります。
人身傷害保険だけでも、保障は十分なのですが、
補助的に搭乗者傷害保険も付けられている方も多く見られます。
不払いの原因はここにありました。
今回の不祥事では
某保険会社は怪我をした加入者に対し、人身傷害保険金として4900万円を支払ったそうです。
しかしもう一つのケガの保険、
搭乗者傷害保険金1370万円を払い忘れてしまったというのです。
加入者も保険金4900万円を受け取り、他にも保険金が受け取れるということなど考えもしなかったのでしょう。
言い訳無用
今回の事件は金融機関としてはとても大きな問題です。保険は保険料という掛け金を支払い保険金を受け取る権利を手にする仕組みです。皆さんは何か商品を買うと代金を支払いお目当てのモノを手に入れます。
保険の場合はしっかり保険料(代金)を支払い、
品物の代わりに「お金を受け取る権利」を手に入れます。
その権利が一時的とはいえ無視されたのです。
今回は各社とも、上記に挙げた未払い金を9割方払い終わったとのことです。
しかし払えばいいという問題ではありません。
今回のことが表にでたのは、
きっと国の検査か何かが入ってのことと推測されますしかし、
もし、今回のように明るみに出なかったらいったいどうなっていたのでしょうか?
考えただけで怖い話です。50億です。
「商品が複雑になりチェックが追いつかなかった」と説明があったそうですが、
加入者を馬鹿にした説明と感じたのは私だけではないはずです。
商品を複雑にしたのは保険会社なのです。
支払い事由に問題があるのであるば、まだ分かります。
しかし支払うことに問題がない保険金を支払わないでいるというのは知識の少ない契約者の弱みにつけこむ詐欺ととられても逃れようがありません。
「これからは自分自身で保険金を理解し保険会社からの保険金の内訳をチェックする必要がある」
という意見も聞こえてきそうです。しかしあえて、最後に私の主観を言わせてもらうと「保険金くらいはきっちり支払ってよ、それができなければ保険会社の意味がないでしょう」と言いたい。明治安田生命の件といい、保険に関わるものとしてこれ以上、失望するようなことがないことを願うばかりです。
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